日本で広く普及しているメッセージアプリのLINEですが、個人情報を中国で閲覧できる状況になっている事が発覚しました。
この事を切欠としてLINEに対して危機感を持った方を多い事と思われますし、代わりになるアプリを模索している方も多い事でしょう。
そこで今回はLINEの代わりとして非常にお勧め出来るアプリについてご紹介したいと思います。
LINEは危険?
LINEの個人情報が中国で閲覧できる状況となっていた事が2021年に入ってから問題となりました。
しかし実はLINEの問題点はそれに留まりません。
ご存知ない方も多いかも知れませんが、LINEを開発・運営しているLINE社は韓国のネイバーという企業の子会社です。
元々LINE社はネイバージャパンといった会社としてLINEを開発しました。
外国企業の子会社だから危険、とは必ずしも言えませんが、これだけ広く普及したアプリの実権が他国企業にあるというのは国防上の問題としては決して無視できないリスクです。
さらに驚く事に、日本国内のLINEユーザーの個人情報やLINE上でやり取りしたトーク・画像といった情報、さらには決済情報までもが韓国のサーバーで集積・管理されているというのです。
これは極めて由々しき事態です。
今回の件を見ても、日本は個人情報保護といった視点が極めて希薄である事が分かりますね。
こういった現状を見ると、「LINEは危険なのか?」と問われると「LINEは危険である」と言わざるを得ないでしょう。
もちろん「LINEが特別危険で他のメッセージアプリは完全に安全」とは言えませんが、「相対的に見てLINEは避けた方が良い」とは言えるでしょう。
LINEの代わりになるアプリで最も手軽なのは「+メッセージ」
メッセージアプリは有名なものがいくつかありますが、その中でも最もLINEの代わりとして手軽かつ違和感が少ないのは「+メッセージ」でしょう。
これはドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアが共同で開発したメッセージアプリとなっており、LINEと非常に近い性能を有しています。
このように、LINEと同じような事が遜色なく、さらに言えばより洗練された形で実現できるのが+メッセージです。
無料のスタンプも充実しており、LINEでスタンプを多く活用する方にとっても十分に満足できる内容だろうと思われます。
大手3キャリアの共同開発という事ですから、そういった安心感もありますね。
さらに+メッセージであればSMS(ショートメールサービス)も+メッセージ内で扱う事ができます。
上のユーザー一覧画面で右に+メッセージアイコンが表示されていない人はSMSでの通信対象となります(この画面で言えば末永彰人さん、富田さとこさん)。
+メッセージでは自分の電話帳に登録されている人のうち、「相手方も+メッセージを使っている人であれば+メッセージでの通信」となり、「そうでない方はSMS通信」といった事が自動的に行われています。
もしSMSは別のアプリで扱いたいという事であれば、当然SMSの標準アプリを他のものに設定して+メッセージは+メッセージ同士でのみ活用するような使い方をしても良いでしょう。
「+メッセージ」のデメリットは?
LINE付随機能が必要な人にとってはデメリット
LINEから+メッセージに切り替える事によるデメリットですが、メッセージアプリとしての基本的な性能としては全く遜色ありません。
むしろLINEは色々と余計な機能やら広告などが増えてゴチャゴチャしていたのがスッキリしました。
ただ逆に言えば、そういった色々と付随しているLINEの拡張機能(バーコード決済やニュースなど)に価値を見出している人にとっては、そういった機能が充実していない点がデメリットと言えばデメリットでしょう。
大手3キャリアの回線でのみ使用可能
+メッセージ最大のネックは、大手3キャリアの回線でのみ使えるという点です。
そもそもが3キャリア共同開発のアプリという事で、ドコモ・au・ソフトバンク以外の回線(楽天モバイルや格安sim)では使用が想定されていないようです。
実際に使って見ようとしても使えなかったといった話がネット上では掲載されています。
楽天モバイルには「楽天リンク」という電話もメッセージも一元的に管理できるアプリがあるのですが、こちらはこちらで楽天モバイルでしか使えないという仕様となっています。
LINEのIDのみで繋がっている人の移行
あとは切り替えるにおいて重要な点として、相手の電話番号を知っている必要があるという点が一つネックとなる可能性はあります。
LINEのIDしか知らない人が多い場合などは、直ぐにLINEから+メッセージへ切り替えると言うわけにも行かない状況は実際に存在する事でしょう。
そういった場合は、とりあえず電話番号を把握している身近な人から+メッセージへ連絡を移行していくというのが良いのではないでしょうか。
+メッセージはLINEの代わりたりえる?
メッセージアプリとしての性能で言えば、LINEと遜色なく、むしろSMSも一元的に管理できる分だけ高性能でもあります。
さらにはLINEのようにゴチャゴチャした機能が搭載されていない点も、あくまでもメッセージアプリとして活用したいだけの人にとっては大きなメリットでしょう。
実質的なネックは二つです。
- 大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のみ利用可能
- 相手の電話番号を知っている必要がある。
これらを含めて考えると、当面は家族や親しい友人、恋人といった人々とのやり取りには+メッセージを活用し、LINEのIDだけで繋がっているような人とはLINEを活用しつつ徐々に移行していく。
あとはキャリアの問題ですが、今回のLINE問題によって+メッセージに対する需要は爆発的に高まったと思いますので、是非とも+メッセージを広く間口を開いたメッセージアプリとして開放して頂きたいです。
そうすれば、あっという間に普及する可能性すらあるでしょう。
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